2024年09月22日
目の錯覚
3回目の入試特訓で伝えた内容をレポートします。
上の図、見たことのある人も多いかもしれませんね。
中心にある円を見比べると左右どちらが大きく見えるでしょうか?
円の下の水平の直線、左右を見比べるとどちらが長く見えるでしょうか?
こちらは教科書にも掲載されているルビンの壺です。
黒い部分に注目すると壺に、白い部分に注目すると向かい合う二人の人の顔に見えます。
周りの情報だったり、何と比べるのかで印象は大きく変わってきます。どこに視点を置くかで、物事の理解が大きく違ってきます。
日本は裕福な国?
日本の人口は?
さすがにこの質問には答えてくれました。約1億2500万人ですね。
では今、中学3年生のみんなが保護者の方の年齢と同じくらいの40歳になる頃の人口は?
2048年に日本の人口が1億人を割り込むと予測されています。
「東京都1400万人+大阪府880万人がゼロになってしまう」と言い換えると衝撃的ですね。
今、日本では便利で裕福な暮らしができていると感じているかもしれません。しかし、これだけ人口が減るとどうなるでしょう?
「経済が回らない」と言ってくれた子がいました。
なるほど!ではそれを具体的に言うと・・・
売れる品物の数が減って利益が出ないので、いろいろなお店が閉店してしまうかもしれません。外国に依存しているエネルギーが買えなくなるかもしれません。道路や水道などのインフラが維持できなくなるかもしれません。
それを阻止するためには?
これも答えてくれました。
「外国人に来てもらう!」
では、日本に住む外国人が増えるとどうなるでしょう?
育った文化や習慣が違うので、軋轢が生じるかもしれません。
そうならないために、得意なことをを活かしてもらうために違うところを認め、上手くやっていく必要があります。
でもお互いの違いを認めて、理解し合い、それぞれの長所を活かした結果を出すのは難しい・・・
だからこそ、理解するのが難しいことを学ぶ練習が必要です。学校や入試に向けての勉強は生きていくのに直接的に役に立たないかもしれません。英語もスマホが翻訳してくれますからね。それでも難しく理解しにくいことを勉強することで、将来、困難なことに向き合ったときの練習をしている。それが勉強することのひとつの意味なのかもしれませんね。
といったことを伝えました。
少しでもモチベーションアップになってくれたら嬉しい限りです。
2回目の授業で伝えた内容はコチラ『2種類の勉強の黄金比』
1回目の授業で伝えた内容はコチラ『1円玉の価値』
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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